こんにちは、Rinoです。
11/23から11/26まで、東京都現代美術館にて東京アートブックフェア2023が開催されました!
私は今回初めて、サポートスタッフとして参加させて頂きました。
最初は出展者として応募したかったんですが、気付いたら期限を過ぎてしまっていて(涙)せめて何らかの形で関わりたいなと思ってエントリーしました。
結果、めちゃくちゃ楽しかったし、巨大なフェアの裏側を経験できたことがとても学びになりました。
元々イラストレーターとして、受託で絵を描くだけじゃなくて、「イラストで人を楽しませる方法を一から考えたい。自分で企画から作りたい」という思いがあって。
だから、こういったアート系イベントがどう作られているのかにも興味があったんです。
フェアの前と後で、自分の気持ちや視点がびっくりするくらい変わりました!
出展者たちの自由な発想に触れたり、アートブックを求める沢山のお客様と触れ合って、とても心の風通しが良くなった気分……
表現はこんなにも自由でOKだし、それに価値を感じてくれる人がこんなにいっぱいいるんだ、って。
今回は、スタッフの視点でフェアのことを記録しておこうと思います。
東京アートブックフェアって何?
東京アートブックフェアを知らない方に簡単に説明すると、2009年にスタートした、アジア最大級のアートブックの祭典になります。
アートブックやzineなどを制作、出版する国内外のアーティストやパブリッシャーが年に一度集まって、それらを販売します。(今年は世界中から約300組の出展がありました)
一般の流通にはなかなか乗らないようなニッチな本やユニークな印刷加工の本も多いので、本好き、紙好き、デザイン好きのお客様も多くいらっしゃいます。
フェアについて、詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。
サポートスタッフのお仕事
とても大きなイベントのため、人によって割り当てられるポジションが違います。
ちなみに私は受付とお子様向けエリア(キッズリーディングルーム)を1日おきに担当させて頂きました。
受付はひっきりなしにお客様が来るため、とても忙しかったです。お昼のお弁当1個じゃ足りないくらい、とにかくお腹が空く……!(でもそれ位たくさんお客様に来て頂けて嬉しい)
キッズリーディングルームでは、お子様が靴を脱いで絵本を読めるスペースと、絵本の自販機が設置してあります。
コインを入れると、絵本がランダムに出てくる、この自販機。(自動という名の手動なのですが)
絵本が出てくると、子供たちがめちゃめちゃ喜んでくれます。
それが本当に可愛い〜!
普段こんなにたくさんの赤ちゃんや子供たちと触れ合う機会がないので、とても癒されました。
これが絵本と出会う原体験になって、子供たちの思い出に残ってくれたら嬉しい。
そのお手伝いができるなんて、とてもやり甲斐のあるお仕事でした。
一方、会場では。
会場内はいくつかのエリアに分かれています。
いくつか、自分が気になった所をピックアップしてご紹介します。
・エントランス
受付を通ってまず通過するエリア。
ピーク時はかなり混雑して、通り抜けるのもやっとなくらい賑わいます。
協賛のBAUMのブースもこのエリアにあったり、
奥にはプリンターエリアがあり、様々な紙や印刷物が購入できます。
・GUEST COUNTRY
毎回ひとつの国や地域に焦点を当て出版文化を紹介する「ゲストカントリー」エリア。
今年は北欧5カ国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド)でした。
トーベ・ヤンソンのパブリッシャーとしての側面に焦点を当てた展示のほかに、北欧のアートブックシーンを牽引するキーパーソンたちが選書したブックストアがあります。
なかには、価格が万単位の希少本も……
おそらくここでしか出会えないような本ばかりです。
・ZINE’S MATE
個人のクリエイターが多いエリア。
面白いzineがたくさん発掘できます。
海外の出展者も多く、日本人にはない発想や表現をたくさん吸収できるので、見ているだけで楽しい。
クリエイターの方には特におすすめのエリアです。
他にも各所でイベントをやっていたり、外にはフードトラックも出ていたり…
本当に1日居ても飽きないくらい盛りだくさんです。
お友達と来てもいいし、デートでも、家族連れでも、もちろん1人でも。
色々な人が来て楽しめるように作られているな〜と思います。
アートブックは、一見ニッチな市場ですが、人に楽しんでもらう視点でフェアを作っていけば、こんなに沢山の人が来てくれる。
それが実感できました。
私自身、アートブックやzineがすごく好きで。
でも、ちょっとマニアックな趣味だからあまり周りにはわかってもらえないのかな……と思った時もあったんですけど、そんなことないな、って。
アートブックの作り手と、それに価値を感じてくれる人たちがこんなにいる。
そして、今後もっとその輪が広がっていって欲しいし、その為に私も出来ることをしたいと思っています。
フェアに来てくださった方々、本当にありがとうございました!
まだ来たことのない方、次はぜひ遊びに来てください。
では、また来年。
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